日々の心配事

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〇年中調子の悪い鼻づまり・鼻水

 ひどい鼻づまり・鼻水に1年中悩まされているという50代男性の例を紹介します。

 ここ1年、鼻づまりがひどく、24時間口呼吸している状態。場合によっては、くしゃみを連発したり、鼻水がだーだーと出ることもあると言います。本人が言うには、寒がりで暑がり、大汗かきとのこと。体格は中肉中背。やや肥満で、食欲は旺盛。何でも良く食べるそうです。

舌はやや正常より赤く、体質は冷え性が本質とみて、午前中に体を温める漢方薬を、夕方に肺の熱を少しとる漢方薬(鼻は肺の状態が反映されると言われます)を飲んでもらいました。7日後には症状が半減。そのまま今も続けています。花粉のシーズンが終わるころには廃薬になるでしょう。


〇アトピー性皮膚炎

生まれたときからアトピー性皮膚炎で通院を続ける10代後半男性の例を紹介します。

 生まれたときからアトピー性皮膚炎と診断され、通院しているとか。身長・体重ともに標準で、体幹部が黒く、渋皮状態で、全身に湿疹が出ています。

 漢方薬の服用も大事ですが、スキンケアと食事療法も大切であることを説明してから、投薬をスタートしました。良くなったり、悪くなったりしながら、漢方薬の服用を続けました。古い黒い皮がボロボロと取れて、下から白い皮膚が出てくる…を繰り返しながら、だんだんと良くなってきました。今は11回の漢方薬の服用を基本としていますが、状態が良いときは服用せず、服用しない日のほうが多くなっています。ほぼ完治していると言ってもよい状態です。


〇むくみ

手足にむくみのあった50代女性の例を紹介します。

 急に手足がむくみ始め、病院で検査したところ、肝機能異常と診断されたそうです。

 やや痩せ型ですが、今まで特に体に悪いところはなかったとか。手はそれほどでもありませんが、足は冷え、肩凝りは左右ともにあり、打ち身のあざがすぐにできると言います。

 「最近、何か変わったことはありましたか」との問いに、いろいろあったとのこと。訴えられた内容を総合的に判断して、漢方薬と良質な青汁を服用してもらいました。1カ月後にはむくみがとれ、検査値も正常になったそうです。


〇頻尿

夜間、34回の尿意があるという70代の男性の例を紹介します。

だいたい1時間に1回程度尿意を覚え、しかも尿意は急にきて、すぐにトイレに行かないと漏れてしまう様子。夜間尿は34回あり、睡眠不足気味でした。中背で少しやせており、寒がり。1年を通して、よくくしゃみや鼻水が出て、風邪もひきやすいと言います。大便は軟便気味。食欲はあり、コーヒーが好きで1日に34杯は飲むとか。若いころは立ちくらみを起こすことがよくあったそうです。

 若いころに立ちくらみをすることが多かった人は、年を取ると頻尿になりやすいと言われており、その典型ではないかと思われます。体の冷えが原因とみて、体を温めて血行を良くする漢方薬を飲んでもらいました。1カ月後、夜間尿が1回になり、日中の尿間隔も2時間に1回くらいに減りました。今は旅行に行くときなど、時々服用している状況です。

 

〇ニキビ

顔一面にあるニキビで悩む20代男性の例を紹介します。

 20代の男子学生で、母親と一緒に来局。顔面いっぱいにニキビができており、一部化膿して白く見えていました。顎の下から首にかけて、いくつものニキビがあり、デコボコしています。ニキビの口は、あいているものも、あいていないものもあり、圧すると痛みがあるとのこと。また、ニキビ自体は硬く、赤みがあります。顔は脂性で、目も充血しており、フケ症のよう。

 食事は油・脂を極力控えるようにし、なるべくみそ汁を中心にした和食にしてもらい、甘いものを食べるならバナナ、焼き芋、干し芋にするよう指示しました。外用薬は使わず、スキンケアとして「キリストの涙」と呼ばれる薬草配合の洗顔剤を使ってもらいました。1カ月後、ニキビは半減。顔全体の赤身もだいぶとれ、3カ月後にはすっかりキレイに。洗顔剤は継続してもらっています。

 


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